改訂新版 世界大百科事典 「パエス」の意味・わかりやすい解説
パエス
José Antonio Páez
生没年:1790-1873
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ベネズエラ、リャノス(草原)地方の牧童出身の軍人、政治家。同国中西部アカリグアに生まれる。1810年の独立戦争にはスペイン側についたが、のちに解放軍側に移った。17年アプレ地方の解放指導者となり、ボリーバルの植民地解放軍に合流して、21年カラボボの戦いを勝利に導いた。30年、大コロンビア共和国の分裂に伴い、分離・独立したベネズエラの初代大統領に任命された。39年ふたたび政権を握り頭領的性格を強めた。グスマン・ブランコらの反対勢力を牽制(けんせい)するため、東部の頭領モナガスを次期大統領に推したが、モナガスは就任後にグスマン・ブランコと結んだため、パエスは敗れ国外に脱出した。その後数回政権奪回を企てたが失敗し亡命先のニューヨークで没した。
[寿里順平]
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[石油採掘の始まり]
1830年1月ベネズエラはグラン・コロンビアから分離独立した。新憲法に基づき,カラカスが首都に定められ,J.A.パエスが初代大統領に任命された。独立戦争で活躍した将兵や,彼らに資金援助をしたカラカスの商人たちは植民地政府側の諸勢力の旧所有地の払下げを受け,さらに公有地や先住民共有地の売却は彼らに土地集中の好機を与えた。…
※「パエス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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