パジ

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改訂新版 世界大百科事典 「パジ」の意味・わかりやすい解説

パジ
paji

朝鮮の衣服で,男女ともに下半身をおおうものの総称。女子はチマの下に下着として身につけ,男子はパジの下にソクパジ(内襯袴)や褌類の〈犢鼻褌〉をつけ,おもて着としてはく。ふつう男のパジは前がふさがった窮袴で,女のパジは襠(まち)をあてて開服袴に仕立て用便の便をはかっている。夏は一重,秋冬は二重綿入れで,刺し子(納衣(ヌビ))のパジをつけることもある。パジの上部で帯をしめ,足首のところにはテニムという紐をゆわえるのがふつうである。ノインウラ出土の紀元1世紀の袴や正倉院御物の〈袴〉も今日の朝鮮のパジと同形で,騎馬民族の衣服に由来する長い伝統をもっていることがうかがえる。高句麗の壁画にもその形態がみられ,新羅ではこれを〈柯半〉と呼んだことが中国の文献に見える。パジは15世紀の文献に〈把持〉と表記されている。日本で,ももひきを〈ぱっち〉とよぶことがあるが,これにはパジとの関連がうかがえる。
朝鮮服
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デジタル大辞泉プラス 「パジ」の解説

ぱじ

村上たかしによる漫画作品。両親を亡くし、パパ代わりのおじいちゃん“ぱじ”と暮らすことになった4歳の女の子を描いたヒューマンストーリー。『週刊ヤングジャンプ』1999年~2004年に連載。集英社ヤングジャンプコミックス全9巻。第4回(2000年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞受賞。

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世界大百科事典(旧版)内のパジの言及

【朝鮮服】より

…韓服ともいう。朝鮮の伝統的な衣服はチョゴリ(上衣)とパジ(袴),チマ(裳)よりなり,その上に外套としてのツルマギ(袍)を着る。朝鮮の衣服は歴史的には北方の胡服系統に属し,スキタイ,モンゴル,中国東北,および5~6世紀前後の日本の服装とも同じ系統である。…

※「パジ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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