コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

朝鮮服 チョウセンフク

4件 の用語解説(朝鮮服の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ちょうせん‐ふく〔テウセン‐〕【朝鮮服】

朝鮮の民族服。女性はチョゴリという上着にチマをはき、男性はチョゴリにパジという袴(はかま)をはき、トゥルマギという筒袖の外套のようなものを羽織る。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

朝鮮服【ちょうせんふく】

朝鮮で着用される衣服の総称。韓服ともいう。男女両用の上衣はチョゴリ(襦)といい,衿(えり)はたれ衿,袖(そで)は筒袖で,胸ひもでとめる。下衣は男子はパジ(袴)という裾(すそ)口を結んだズボン式のもの,女子はチマ(裳)というスカート風のものを使用。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ちょうせんふく【朝鮮服】

韓服ともいう。朝鮮の伝統的な衣服はチョゴリ(上衣)とパジ(袴),チマ(裳)よりなり,その上に外套としてのツルマギ(袍)を着る。朝鮮の衣服は歴史的には北方の胡服系統に属し,スキタイ,モンゴル,中国東北,および5~6世紀前後の日本の服装とも同じ系統である。いわゆる左衽袴褶(さじんこしゆう)服で,上衣と袴が分離された衣服である。この祖型ともいうべきモンゴルのノインウラから出土した紀元1世紀の衣服と今日の朝鮮の伝統服とは根本的には変わらない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

朝鮮服
ちょうせんふく

朝鮮の民族服。チマ・チョゴリとよぶ。韓国では韓服hambok。朝鮮民族の古代服の原型は、いまだ明らかにされていないが、北方型の衣服であったと推察されており、前述の地理的、民族的要因とも合致する。済州(さいしゅう)島に伝わる、犬皮周衣(ケカジュクツウルマギ)は、その名残(なごり)であろうといわれる。これを長くしたのが昔のチョゴリで、その下には、北方系下半身衣であるズボン型のバチ(袴(はかま))を用いた。材料はおもに麻や葛(くず)布が用いられた。このような上下二部式衣が朝鮮の古くからの服装であったと考えられる。
 日本古代の埴輪(はにわ)にみられる衣褌(きぬはかま)と同様の構成をもち興味深いが、その交流の究明はまだ定まっていない。新羅(しらぎ)期以降は、中国や蒙古(もうこ)との交渉によって、服装にも強い影響を受けることとなる。すなわち、半島歴代の王朝は、その時々の宗主国、唐、元、明(みん)、清(しん)などの服制に倣った制度を採用しなければならなかった。しかしこれは、王、貴族、官僚など上層階級において推移、変遷したのであり、一般庶民の服装は、多少の変遷があったが伝統的な基本形式が伝承されて今日に至っている。今日、都市では洋服姿が多いが、休祭日や祭礼行事の日には朝鮮服を着用する人も多く、地方の老人などにも愛用されており、この間の事情は日本の着物と同様である。
 今日着用されている標準的なものは次のとおりである。男子はバチ、チョゴリ(襦)を着る。チョゴリは筒袖(つつそで)の短い上着で、右衽(みぎまえ)にあわせ胸元につけた、幅広の長い紐(ひも)を結び下げる。バチはもんぺ風のゆったりしたズボンで、腰の上部にたくし上げて帯で結び、足首をタニム(紐)で結ぶ。下着としてソクチョクサム(内赤衫)という襦袢(じゅばん)と単衣(ひとえ)のソクコッ(内袴)をはく。これらの上に防寒や儀礼用として、チョゴリと同形で膝下(ひざした)丈のツゥルマギ(周衣)や、チョゴリと同形だが、前で深く重ならないマコチャ(麻古子)を着る。女性はチマ(裳(も))、チョゴリを着る。女性のチョゴリは短く、胸下までである。チマはゆったりした丈長のスカートで、上部で細かくひだを寄せ胸で結び、結んだ紐を長く垂れ下げる。後ろで重ね合わせて着用するポッチマと、筒状で丈の短いトングチマとがある。この下にソクチマ(内裳)、またはタンソクコッ(単襯衣)やノルンソコッ(広袴)、ソツコッなどを下着としてはく。このほかに防寒、おしゃれ用として着る袖なしで裏に毛皮などを張ったベチャ(背子)がある。女子のツゥルマギ、マコチャは防寒用である。これらの衣類には木綿、麻、絹織物が使われていたが、今日では化合繊織物も多く使われるようになっている。
 足には男女ともに指なし足袋(たび)のボソン(襪(したぐつ))をはき、藁(わら)や麻製のチプシン(草鞋(わらぐつ))やミテゥリ(麻履)、各種のカジュクシン(革鞋(かわぐつ))を履く。どちらも舟底形。晴雨兼用の木靴ナマクシン(木鞋(きぐつ))もある。近年では化学製品の新しい靴コムシンが多く履かれている。男子の古い冠に、馬毛の編笠(あみがさ)カッ(笠子(りゅうし))がある。伝統的には女性は髪を結い束ねて、かんざしで留める。昔は男も髷(まげ)を結ったが、現在では皆無である。
 朝鮮服の色彩は特色がある。三韓の昔から白を好んで常用し、白衣民族などと称された。これは太陽崇拝の原始宗教と関係があり、日光の象徴である白を貴んだからであろうと推察されたり、古代の素布の衣服に端を発し、長く存続させた要因として民衆の貧困もあげられたりしているが定説はない。婦人や子供には青、緑、黄、紅など、原色のはでな色彩も用いられるが、いわゆる模様は少ないのが特徴である。
 近年、韓国では、色や柄に洋風の影響もみられるようである。特徴のある舞踊衣装や祭官服も多く着られている。[田中俊子]
『石宙善著『韓国服飾史』(1972・宝晋斉) ▽柳喜卿・朴京子著『韓国服飾文化史』(1983・源流社) ▽金英淑・孫敬子著『朝鮮王朝韓国服飾図録』(1984・臨川書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝鮮服の関連キーワード衛氏朝鮮箕子朝鮮崔承喜古朝鮮ごちょごちょシルム千里馬伝統的建造物群赤古里チョコチュジャン

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

朝鮮服の関連情報