パティニョ(英語表記)Simón Ituri Patiño

改訂新版 世界大百科事典 「パティニョ」の意味・わかりやすい解説

パティニョ
Simón Ituri Patiño
生没年:1862-1947

ボリビア実業家。コチャバンバ出身のメスティソで,一商人から身を起こし世界一のスズ王かつ世界有数の富豪となった。当初詐欺のような形でカタビ地方のウンシア・スズ鉱山の株を独占し,1899年以後のロンドンのスズ相場急騰の波に乗ってその事業は急激に拡大した。1924年以後,事業の本社をアメリカに移し,自弁外交官としてヨーロッパとアメリカに滞在し,24年に短期間帰国した以外二度と故国ボリビアの土を踏むことはなかった。
執筆者:


パティニョ
José Patiño
生没年:1666-1736

スペインの政治家。イタリアのミラノ生れ。フェリペ5世の招聘でスペインの政治改革に参加。1717年から王室会議顧問,陸軍長官,セビリャ総督,通商院長官を歴任した。その間,艦隊の整備,造船所設立,航海学校の開設など海事関係の発展に貢献した。その後,海相,新大陸相,財務長官を経て,34年宰相に就任北アフリカナポリシチリア遠征にも成功した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android