巨額の損害賠償金や高額のライセンス料を得ることを目的に、自ら開発などを行わず第三者から買い取った特許権を行使するPAE(patent assertion entity)の別名。一般に個人発明家や中小企業などから安価に特許権を買い集める。パテント・トロールはもともとNPE(non-practicing entity:特許不実施主体)の蔑称として使われていたが、NPEを研究開発と技術の移転を目的とする大学など善意のものに対して用いるようになり、それと区別するためにPAEをパテント・トロールとするようになった。日本語では特許ゴロ、特許トロールともいう。
アメリカ政府の発表によると、高収益を誇るハイテク企業をターゲットにしたパテント・トロールによる訴訟件数が急増し、2012年にはアメリカにおけるすべての特許訴訟のうち62%をパテント・トロールによる裁判が占めるようになっている。またパテント・トロールに敗訴した企業が2011年に負担した直接コストは訴訟外の対応を含めて290億ドルに上り、2005年比で400%増えているという。こうした事態を受け、グーグル社Googleなどのハイテク企業は、パテント・トロールがイノベーションを阻害していると主張し、パテント・トロールを取り締まるよう、多くのハイテク企業と共同でキャンペーンを張った。こうした経済界の声を受け、アメリカのオバマ大統領は2013年6月に訴訟を目的に特許権を買い集めている企業への規制を強化することを明らかにした。
[編集部]
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