ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パラワン島」の意味・わかりやすい解説
パラワン島
パラワンとう
Palawan Island
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フィリピン南西部、スル海と南シナ海の間に位置し、北東から南西に延びる細長い島。パラワン州の主島をなす。面積1万1785平方キロメートル、長さは447キロメートルにも及ぶが幅は8~48キロメートルにすぎない。パラワン州の人口は73万7000(2000)。山地が多く、マタリンガハン山(2054メートル)をはじめ1500メートル級の山が数多くそびえ、屈曲の多い海岸線が島を巡る。生物地理的にはむしろボルネオ島に近い。フィリピンではもっとも開発が遅れ、人口密度も低い。海岸にはビサヤ人、モロ人が住み、奥地にはバタック人、タグバヌア人、パラワン人などの諸部族が居住している。土地は肥沃(ひよく)で、米、トウモロコシ、サトウキビなどが栽培され、林業、漁業も盛ん。水銀、クロム、鉄鉱の採掘も行われている。中心地はプエルト・プリンセサ(人口16万1912、2000)。
[別技篤彦]