ボルネオ

百科事典マイペディア 「ボルネオ」の意味・わかりやすい解説

ボルネオ[島]【ボルネオ】

東南アジア南部マレー諸島中で最大の島。島としては世界第3位の大きさ。北部サバサラワクはマレーシア領,同じくブルネイは独立国であるが,それを除く全島の73%がインドネシア領で,カリマンタンKalimantanと呼ばれる。全体に山がちで最高点はキナバル山(4095m)。カプアス川,バリト川などの大河が流れ,南部に低地が広がる。熱帯雨林気候でほとんど全島が密林湿原におおわれ,オランウータンボルネオヤマネコインドゾウなど動植物が豊富。大河の下流や海岸地方では水田耕作,ほかは焼畑農耕が行われる。金,銀,ボーキサイト,石油などの資源に富む。米,ゴム,ヤシ,タバコなどを産出する。住民は海岸にはマレー人,中国人,内陸部にはダヤク人など。12世紀以来スマトラやジャワ王朝に支配されたが,16世紀には北部にブルネイが成立した。やがてブルネイにかわって英国が北部を支配し,オランダが南部に進出した。74万3205km2。1251万9200人。インドネシア領カリマンタンは54万4150km2。1378万7831人(2010)。
→関連項目インドネシアキナバル[山]コタ・キナバルスンダ[列島]マレー[諸島]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ボルネオ」の解説

ボルネオ
Borneo

面積世界第3位の東南アジアの島。古来,金,ダイヤモンドアンチモニーなどの鉱物資源や竜脳(りゅうのう),胡椒(こしょう)などの香料産地として注目された。ボルネオという名称は,近世交易で栄え,北部全域を支配したイスラーム王国ブルネイに由来する。19世紀には,北部はイギリスの,また南部はオランダの植民地となった。現在では,南部はインドネシア領のカリマンタン,北部はブルネイ,マレーシア領のサバ州およびサラワク州に分かれている。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む