大仏(おさらぎ)次郎作の史伝。1961年(昭和36)10月から63年9月まで『朝日ジャーナル』、64年3月から11月まで『世界』に連載。1871年3月から5月へかけて史上初めての人民自治を実現したパリ・コミューンの歴史的経緯を、当時の新聞・雑誌はもちろん実歴談、日記、議会の査問会の速記などに至るまで克明に調査し、現地を踏査してまとめた一大叙事詩である。フランス第三共和政下の諸事件を描いてきた作者は、その時代の原点に立ち返ってパリ・コミューンをまとめたわけだが、旺盛(おうせい)な知的好奇心を支えにアネクドート(逸話)に近いものを積み上げながらも、そこに人間の、そして歴史のドラマを構成してあり、文学者の歴史認識、時代意識をうかがわせる。
[尾崎秀樹]
『『パリ燃ゆ』全六冊(朝日新聞社・大仏次郎ノンフィクション文庫)』
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加