ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パルミジャニーノ」の意味・わかりやすい解説
パルミジャニーノ
Parmigianino, Francesco
[没]1540.8.24. カーサルマッジョーレ
イタリアの画家。本名 Francesco Mazzola。コレッジオに師事してその最良の後継者となった。 1523年ローマにおもむき,7年間滞在し,その間に多くの制作をするが,同地でまたラファエロやミケランジェロの影響を受けている。 30年,ボローニャでシャルル・カンの肖像画を描き,31年にはパルマに帰って,ここでも活発な活動をみせた。彼の聖母画は,首が長いので『首の長い聖母』 (1534~40,フィレンツェ,ウフィツィ美術館) などと呼ばれるが,マニエリスム特有のフォルムで,コレッジオ流の繊細な明暗法を生かしながら,光の効果を駆使して優雅で洗練された画風を繰広げた。マニエリスト第一世代の画家のうち,きわだった存在で,次代に大きな影響を与えた。
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