ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハネガヤ」の意味・わかりやすい解説
ハネガヤ
Plumularia setacea
ハネガヤ(羽茅)
ハネガヤ
Stipa pekinense; feather grass
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腔腸(こうちょう)動物門ヒドロ虫綱ヒドロイド目ハネガヤ科に属する海産動物。海岸の石や海藻などの上に高さ数センチメートルの繊細な羽状の群体を形成している。中央の幹から交互に小枝をほぼ一平面内に出している。各小枝は交互に並ぶ長短の節からなり、長いほうの節には1個のヒドロ莢(きょう)があり、そのヒドロ莢の上縁両側とヒドロ莢の下部中央にはそれぞれ小形の刺莢(しきょう)がみられる。ヒドロ莢は小さな杯状で、口縁は平滑、生時にはその口からポリプを伸ばして触手で餌(えさ)をとらえる。また、短いほうの節には中央に1個の刺莢がみられる。生殖体は幹上の小枝を出す小突起上に生じ、生殖莢は長紡錘形でその中に生殖細胞が生ずる。本州中部以南の浅海に普通みられるほか、世界に広く分布している。なお、ハネガヤ科の種類を総称してハネガヤということもある。
[山田真弓]
イネ科(APG分類:イネ科)の多年草。稈(かん)は堅くて株立ちし、高さ0.8~1.5メートル。8~9月、稈頂に分枝が開出し、仮輪生する細長い円錐(えんすい)花序をつける。小穂は円柱形、小花が1個ある。包穎(ほうえい)は三脈があり、小花と同じ長さ。護穎は基盤が鋭く、毛束があり、先端から膝折(ひざお)れする長い芒(のぎ)を出す。本州、北海道の山地の林内や草地に生え、朝鮮半島、中国、シベリア東部に分布する。名は、この属(Stipa)の基準種が羽状の毛がある芒をもつことに由来する。
[許 建 昌 2019年9月17日]
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