デジタル大辞泉 「ヒルザウ」の意味・読み・例文・類語 ヒルザウ(Hirsau) ドイツ南西部、バーデン‐ビュルテンベルク州の村。シュトゥットガルトの西約30キロメートル、シュバルツバルト北東部のナーゴルト川が刻む谷間に位置する。9世紀創設のベネディクト修道会の修道院は、11世紀から12世紀にかけてクリュニー修道院改革運動の中心地の一つとなったが、17世紀末のプファルツ継承戦争以降、荒廃した。保養地としても知られる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「ヒルザウ」の意味・わかりやすい解説 ヒルザウHirsau ドイツ南西部,バーデン・ビュルテンベルク州の保養地。人口約2000。かつては修道院活動の中心地で,11~12世紀フランスのクリュニーに発した修道院改革運動はここを起点としてドイツに伝播した。中世の建造物として,ベネディクト会修道院のアウレリウス教会(1059)と,ザンクト・ペーター・ウント・パウル教会(1082-91)が知られるが,いずれも現在は廃墟。後者の,塔やクリプタ(地下祭室)を避け平天井を用いた建築形式はドイツに広まった。執筆者:勝 國興 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒルザウ」の意味・わかりやすい解説 ヒルザウHirsau ドイツ南西部,バーデンウュルテンベルク州にある人口約 2000の小村。シュワルツワルトの北東,シュツットガルト西約 30kmのナーゴルト渓谷に位置する。 830年創建のベネディクト会修道院は壮大な規模をもち,学問の一中心として一時はヨーロッパで最も有名な僧院の一つといわれた。現在でも一部が残存している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報