ベネディクト修道会(読み)ベネディクトシュウドウカイ

デジタル大辞泉 「ベネディクト修道会」の意味・読み・例文・類語

ベネディクト‐しゅうどうかい〔‐シウダウクワイ〕【ベネディクト修道会】

ベネディクトゥス(英語名ベネディクト)の修道会規にもとづくカトリック教会修道会の一。清貧貞潔・従順を誓い、祈祷きとう労働標語とし、中世以来、学術美術教育に大きな業績を残した。女子修道会もある。

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精選版 日本国語大辞典 「ベネディクト修道会」の意味・読み・例文・類語

ベネディクト‐しゅうどうかい‥シウダウクヮイ【ベネディクト修道会】

  1. 〘 名詞 〙 カトリック教会の修道会の一つ。ベネディクトゥスが五二九年モンテカシノに創立服従・清貧・貞節の三原則に基づく戒律により、労働と勉学を重んずる。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ベネディクト修道会」の解説

ベネディクト修道会(ベネディクトしゅうどうかい)
Order of Saint Benedict

ベネディクトゥスが529年モンテ・カッシーノに創設した修道会。広義には,ベネディクトゥスの起草した会則に従うすべての修道会(シトー修道会など)をいう。東方起源の隠遁的修道制を改良し,労働と勉学を重んじ,「祈り,働け」を標語とし,西ローマ帝国没落後の新時代の精神的中核となった。10世紀のクリュニー修道院運動もこの会に属し,改革中心となった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ベネディクト修道会」の解説

ベネディクト修道会
ベネディクトしゅうどうかい
Ordo Sancti Benedicti

イタリアの修道僧ベネディクトゥスの創設した修道会。広義にはベネディクトゥスの戒律に従う諸修道会(シトー派修道会など)の総称
529年,モンテ−カシノで創設。祈り・労働・学問を重んじ,戒律に従う修道生活を行うのが特色。10世紀のクリュニー修道院の改革運動などもあって,中世には大いに発展した。

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