水溶性ビタミンB群の総称.最初,単一物質と考えられていたビタミンBから次々に別種のビタミンが分離され,それらをビタミンB複合体と総称した.これらはすべて補酵素の構成成分として生体内の酵素作用に関与する.
(1) ビタミン B1:チアミン,抗脚気因子,抗神経炎因子,アノイリン.
(2) ビタミン B2:リボフラビン.
(3) ニコチン酸およびニコチンアミド:ニアシン,ペラグラ予防因子.
(4) ビタミン B6:ピリドキシン,ネズミの抗皮膚炎因子.
(5) パントテン酸:濾液因子.
(6) リポ酸:チオクト酸,プロトゲン,焦性ブドウ酸酸化因子.
(7) ビオチン:ビタミンH,補酵素R.
(8) 葉酸群:プテロイルグルタミン酸,フォラシン,ビタミンM,肝Lactobacillus casei因子,Steptococcus lactis R(SLR)因子.
(9) イノシトール:ハツカネズミ抗脱毛症因子.
(10) p-アミノ安息香酸(PABA).
(11) ビタミン B12:シアノコバラミン,コバミド,抗悪性貧血因子.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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