ピュテアス(英語表記)Pytheas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピュテアス」の意味・わかりやすい解説

ピュテアス
Pytheas

前 300年頃在世したマッシリア (現マルセイユ) 生れのギリシアの地理・天文学者。主著『大洋諸国』 Peri tou Ōkeanouは散逸したが,カディスを経てイギリスを探検,北欧諸国を訪れ,バルト海のウィスラ河口にいたり,さらに極北の地トゥレーに言及したことが知られる。トゥレーは今日のアイスランドまたはノルウェーであろう。イギリス北端からマッシリアまでの距離をほぼ正確に計算し,北極星北極からずれていることや潮汐に月が影響することなどを発見した。

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