ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピーセムスキー」の意味・わかりやすい解説
ピーセムスキー
Pisemskii, Aleksei Feofilaktovich
[没]1881.2.2. モスクワ
ロシアの小説家。貧しい貴族の家に生れ,役所勤めのかたわら文筆活動を続け,『なまけ者』 Tyufyak (1850) で,農奴解放前の地方社会の生活,特に貴族の道徳的退廃を描いた。作品の多くは当時の革命的批評家たちによって反農奴制の政治的宣伝の材料とされたが,彼自身はそうした運動に共鳴していたわけではなく,『波立つ海』 Vzbalamuchennoe more (63) で風刺さえしている。ほかに『千の魂』 Tysyacha dush (58) ,『40年代人』 Lyudi sorokovykh godov (69) 。
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