人類が生存し続けるため、持続可能な地球環境について研究する国際共同プロジェクト。日本では「未来の地球計画」とよばれることもある。急速な人口増大、温暖化と異常気象、気候変動、環境破壊(海洋・大気汚染)、化学物質汚染、食糧や水の枯渇と安全性低下、貧困と飢餓の増大、生物多様性の危機、都市・砂漠化、地球規模での災害発生などを踏まえ、今後の地球環境の変化を予測し、人類が生存し続けていくための課題や目標設定を検討する壮大な計画である。2012年6月に国際科学会議が計画を発表しており、2014年の中ごろに正式にスタートする予定となっている。国際科学会議のほか、国連教育科学文化機関(ユネスコ)や国連環境計画などが協力し、各国が総額26億円を投じて研究に入る。研究期間は2014~2023年の10年間。貧困と飢餓の撲滅など八つの目標を掲げた国連の「ミレニアム開発目標」が2015年に達成期限を迎えることから、フューチャー・アースはこの後継研究計画と位置づけられている。
このプロジェクトでは経済・社会・環境問題などを独自に研究した過去の体制を見直し、自然科学や社会科学の枠を超えた統合的研究を行い、また科学者や研究者だけでなく、各国政府機関、国際開発機関、資金援助機関、ビジネス・産業界、市民社会・非政府組織、メディアなどすべての利害関係者が政策立案段階から参画する。
[編集部]
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