現代外国人名録2016 の解説
フランツ ベッケンバウアー
Franz Beckenbauer
- 職業・肩書
- サッカー指導者 元サッカー・ドイツ代表監督
- 国籍
- ドイツ
- 生年月日
- 1945年9月11日
- 出生地
- バイエルン州ミュンヘン
- 本名
- Beckenbauer,Franz Anton
- 受賞
- バロンドール〔1972年・1976年〕
- 経歴
- 1960年代半ばから10年余にわたって世界のサッカー界をリードした西ドイツのスーパースター。優雅でクールさを失わないそのサッカースタイルで“カイザー(皇帝)・フランツ”と呼ばれ、崇拝された。バイエルン、西ドイツ代表の主将を務め、’74年に地元で行われたW杯西ドイツ大会で優勝、’74〜76年ヨーロピアン・カップ3連覇。この間、’72年と’76年にバロンドール(欧州最優秀選手)に輝いた。’77年にバイエルンからニューヨーク・コスモス(米国)に移籍したが、その後西ドイツに戻り、’84年西ドイツ代表監督に就任。抜群の掌握力で、’86年のW杯メキシコ大会で準優勝、’90年のW杯イタリア大会では優勝を成し遂げた。同年9月フランスのオリンピック・ド・マルセーユの技術指導者として2年契約を結ぶ。’91年6月監督辞任、テレビのコメンテーターとなる。’93年1月より三菱自動車の欧州を中心とした広告宣伝活動に携わる。同年12月古巣バイエルンの監督に就任。一時会長職にあったが、’96年4月監督再任。’98年10月ドイツサッカー連盟副会長。’99年ドイツの記者による投票で、20世紀の“今世紀最優秀ドイツ選手”に選ばれる。2006年自国開催のW杯ドイツ大会組織委員会会長を務める。著書に「Einer wie ich」。W杯に通算5度、うち3度は選手として、2度は監督として出場、2度世界一になるなど他に並ぶもののない記録を持つ。選手、監督の両方でW杯優勝を成し遂げたのはブラジルのマリオ・ザガロとベッケンバウアーしかいない。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報