印刷技術を利用して、電子・電気製品内の各種部品を製造する技術や概念。携帯電話、スマートフォン、コンピュータなどの内部部品や電子ディスプレーなどの大半は、印刷を応用した技術により、大量生産されている。プリンタブルエレクトロニクスともよばれるが、プリント回路基板がprinted circuit boardであることから、プリンテッド・エレクトロニクスとよばれる場合のほうが多い。
ブラウン管テレビの時代から、また半導体が大量生産される時代から、製品の製造技術には印刷技術が応用されてきた。ブラウン管テレビ(CRTディスプレイ)は、シャドーマスクという金属に開けた微細な多数の穴に電子ビームを通し、それを蛍光体に当てて発光させ画面を映すのであるが、このシャドーマスクは印刷技術を応用してつくる代表的なプリンテッド・エレクトロニクス製品である。液晶テレビやスマートフォンなどのカラー液晶ディスプレーにはカラーフィルターが使われているが、このカラーフィルターにも、印刷製版技術を応用した微細加工技術が用いられている。プリント配線基板には、名前のとおり印刷技術が応用されている。太陽電池パネルの背面にあるバックシートとよばれる機能性フィルムは、印刷を応用したコーティング技術によりつくられている。プリンテッド・エレクトロニクスでの版式(凸版、凹版、平版、孔版)はさまざまなものが用いられているし、電子写真やインクジェットによる製造も試みられている。この技術は印刷技術の最大の特長である、大量生産を安価にできるという点を利用している。また、より微細に製造していくことが、プリンテッド・エレクトロニクスの未来への課題になっている。
[中村 幹]
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...