日本大百科全書(ニッポニカ) 「プリーツ加工」の意味・わかりやすい解説
プリーツ加工
ぷりーつかこう
ひだ付け加工のことで、婦人用スカート、ブラウス、飾りレース、ズボンなどのひだや折り目に加工を施し、半永久的にこれを保持するもの。加工には、(1)手作業により樹脂などを使って処理するもの、(2)2本の熱したロールにナイフエッジで織物を超過供給して平行状にひだをつくるプリーティング・マシン法、(3)二枚の型紙に挟み、畳んで湿熱処理を施し、アコーディオン形などの自由な形に仕上げる型紙法などがある。綿織物には樹脂加工、毛織物にはシロセット加工、麻織物にはアプコセット加工、あるいは天然繊維と化合繊の混紡によって耐洗濯性のあるプリーツをつくる。この試験方法には、プリーツ保持性としてプリーツ回復性を求める測定法を使用する。
[角山幸洋]