プルーマー(その他表記)Plomer, William

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プルーマー」の意味・わかりやすい解説

プルーマー
Plomer, William

[生]1903.12.10. 南アフリカピーターズバーグ
[没]1973.9.21. イーストエセックス,ルーズ
イギリス詩人小説家。 1926年放浪の途上,日本を訪れ,教鞭をとり,短編集『紙の家』 Paper Houses (1929) や長編佐渡』 Sado (31) を書いた。『侵入者たち』 The Invaders (34) などの小説のほか,詩集『鶏の股』 Dorking Thigh (45) ,自伝『二重生活』 Double Lives (43) など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プルーマー」の意味・わかりやすい解説

プルーマー
ぷるーまー
William Plomer
(1903―1973)

イギリスの小説家、詩人。南アフリカに生まれる。青年時代に来日して旧制東京高校で教鞭(きょうべん)をとった経験があり、日本を題材にした作品に特異性がある。小説『佐渡』(1931)、短編集『紙の家』(1929)、詩集『ドーキング産の鶏(とり)の股(もも)、その他の風刺詩』(1945)、『公園の銃声』(1955)などのほか、ブリテンの教会オペラの台本として、能『隅田川』に基づく『カーリュー・リバー』などがある。

[土岐恒二]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「プルーマー」の解説

プルーマー Plomer, William Charles Franklyn

1903-1973 イギリスの小説家,詩人。
1903年12月10日南アフリカ生まれ。大正15年(1926)来日し,東京外国語学校(現東京外大),東京高等学校(現東大)で英語教師をつとめた。昭和4年帰国。1973年9月21日死去。69歳。ラグビー校卒。小説に「佐渡」,短編集に「紙の家」。

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