ベラットとギロカストラの歴史地区(読み)ベラットとギロカストラのれきしちく

世界遺産詳解 の解説

ベラットとギロカストラのれきしちく【ベラットとギロカストラの歴史地区】

2005年に登録、2008年に登録内容が変更されたアルバニアの世界遺産(文化遺産)。ギロカストラは、首都ティラナの南方に位置する、白と黒の石畳の町として知られる。この町は13世紀後半に築かれ、15世紀のオスマン帝国軍の侵略によって衰退したが、17世紀には再生した。町には市場やモスク、ギロカストラ城が残されている。後年、アルバニアの独立運動の拠点となったが、1940~1941年のギリシアへのイタリア軍の侵攻で、戦場になった。2008年には、オスマン帝国時代の町並みが保存されているベラットも加える形で拡大登録され、登録名も現在のものに変更された。人類史上、重要な時代を例証するものとして世界遺産に登録されている。◇英名はHistoric Centres of Berat and Gjirokastra

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディア の解説

ベラットとギロカストラの歴史地区【ベラットとギロカストラのれきしちく】

アルバニアの首都ティラナの中央南部に位置する歴史地区群。ギロカストラは,家や壁が石造りで石の街とも呼ばれ,オスマン帝国時代の町並みが残されている。当時のトルコ人が住んでいた街としては保存状態もよい。2005年ギロカストラの博物館都市で世界文化遺産に登録。2008年ベラットが追加されたため,名称変更された。

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