翻訳|belly dance
西アジアからアフリカ北岸のイスラム文化圏にみられる女性の踊り。オリエンタル・ダンスともいい,腰をすばやく振る動きに特徴がある。胴体(belly)や腰を振ったりひねったりする踊りは,砂漠地帯に住む民族に特に顕著であるという説もある。これは飛び上がったり足踏みできるほど堅固な地面でない砂地では,足や手の動きは制限され,足もとを定めて胴体の動きに重点を置く踊りとなるというもので,砂漠の民であるベドウィンなどの女性の舞踊の中によく見られる動きである。しかし,魅惑的な女性が体を包む最小限の衣装や薄い衣を身につけて踊るベリー・ダンスは,実際は都会で発展した踊りである。両手に小型のシンバルを持って打ち鳴らしたり,ステッキを自由自在に操りながら,客の間を回り踊るこの踊りは,伝統的な楽器のアンサンブルによる伴奏音楽とともに,カイロやイスタンブールといった大都会の夜の娯楽の華として,観光の一つのプログラムにもなっている。
執筆者:小柴 はるみ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
… 古代インドではへその上に3本の横ひだがあるのが美女の条件だったという(《王子の誕生》のパールバティー,《屍鬼二十五話》のマラヤバティーなど)。腹部の性的魅力を誇示するベリー・ダンスやフラ・ダンスなどがある一方,露出した腹部に目鼻などを描いて遊ぶ腹芸が可能なのは,腹だけでなく体幹や臀部の筋肉が協調した伸縮による。 腹や腹部臓器に心や魂が宿るとする見方は日本にも古くからあり,今も〈腹をさぐる〉〈腹を割った話〉〈腹に一物〉その他の用法に表現されている。…
※「ベリーダンス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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