ベードヌイ(読み)べーどぬい(英語表記)Демьян Бедный/Dem'yan Bednïy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベードヌイ」の意味・わかりやすい解説

ベードヌイ
べーどぬい
Демьян Бедный/Dem'yan Bednïy
(1883―1945)

ロシア詩人本名エフィム・アレクセービッチ・プリドボロフЕфим Алексеевич Придворов/Efim Alekseevich Pridvorov。南ロシアの貧農に生まれ、軍隊勤務を経てペテルブルグ大学卒業。1912年ロシア共産党入党一連のプロパガンダ詩を『プラウダ』その他の機関紙に書いた。革命後の詩集に『火の輪の中で』(1918)、『約束の地』(1920)、『ひげ同志』(1926)、『英雄的出来事』(1937)などがある。いずれも革命や社会主義建設を平易に歌い、「革命の桂冠(けいかん)詩人」の称がある。

水野忠夫

『佐々木千世訳『ベードヌイ詩集』(『世界名詩集大成13』所収・1960・平凡社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベードヌイ」の意味・わかりやすい解説

ベードヌイ
Bednyi, Dem'yan

[生]1883.4.13. ヘルソン
[没]1945.5.25. モスクワ
ソ連の詩人。本名 Efim Alekseevich Pridvorov。キエフ陸軍看護学校を卒業,陸軍に勤務したのち,ペテルブルグ大学を卒業。 1912年に共産党に入党,党関係の新聞に詩を発表しはじめ,処女詩集『寓意詩』 Basni (1913) 以来,40冊の詩集を残した。

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