ペインテックス(読み)ぺいんてっくす(その他表記)paintex

デジタル大辞泉 「ペインテックス」の意味・読み・例文・類語

ペインテックス(paintex)

油性絵の具で布・革・紙・ガラスなどに絵や模様を描くもの。

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精選版 日本国語大辞典 「ペインテックス」の意味・読み・例文・類語

ペインテックス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] paintex ) 油性顔料一つ。またそれを使って布地・革などに模様を描く手芸
    1. [初出の実例]「黒地にペインテックスで桂馬と飛車の将棋の駒が描いてあるのであった」(出典:細雪(1943‐48)〈谷崎潤一郎〉上)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペインテックス」の意味・わかりやすい解説

ペインテックス
ぺいんてっくす
paintex

油性の顔料を用いて、布、皮革、紙、板、陶器、ガラス、プラスチックなどに、絵画や模様を直接に描く手芸。油性なので水に溶けにくく、一度描くと描き換えが容易にできないことや、再度の洗浄に耐えられないことが難点とされる。

[市川久美子]

絵の具の種類

次のような3種類があり、各十数種の色をもつ。(1)固形絵の具 おもに線を表現するときに用いる。パラフィン紙でつくった三角袋などに絵の具を入れ、先端を針や目打ちで突いたり、好みの大きさに切り落としたりして、穴から絵の具を絞り出し、細い線や太い線などを描く。(2)液体絵の具 主として淡い色に染めたり、ぼかしたりするときに用いる。毛筆に絵の具を浸して描く。(3)粉末絵の具 各種の色のほかに、金や銀粉、ウール粉末などもあり、線描きの上に小刷毛(こばけ)を用いて散布しておき、余分の粉末絵の具を取り除く。この絵の具を溶くためには、シンナー油や揮発油を必要とする。他の方法として、スプレー法、スタンプ法、ステンシル法などがある。

[市川久美子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペインテックス」の意味・わかりやすい解説

ペインテックス
paintex

手芸の一種。水に溶けにくい油性の絵具,顔料で布地に絵や文字を書く。和服,帯,ドレスクッションハンドバッグ,テーブルセンター,のれんなどに広く用いられている。用具は小皿,円錐形の筒 (ビニルコーン) ,筆,絵具,金・銀の粉。布地は木綿,麻,厚手の絹,合成繊維など。絵具を筒に移し,筒先を切って指先でしぼりながら書き,その上に金粉などをふりかける。色を混合するときには小皿を使う。

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