改訂新版 世界大百科事典
「ホイートストンブリッジ」の意味・わかりやすい解説
ホイートストンブリッジ
Wheatstone bridge
もっとも基本的なブリッジ回路で,図のように4辺がすべて抵抗からなるもの。4辺の抵抗値の間にR1:R2=R3:R4(または同じことであるがR1R4=R2R3)の関係があれば,検流計Dには電流が流れなくなるから,これを利用して,以下のように抵抗の精密測定を行うことができる。今,R1が未知の抵抗,R2が正確な値のわかっている標準抵抗,R3,R4はR3:R4の比が精密に調整可能な可変抵抗とする。はじめはR1:R2がわからないから見当をつけてR3:R4をこの値近くに設定する。このときDに上から下に電流が流れるようならR3/R4を小さく,下から上に流れるようなら大きく変える操作を繰り返してバランスをとる。はじめのうちはDの感度が高すぎるのがふつうであるからR5を十分大きくしておき,バランス点に近づくに従ってR5を小さくするとよい。Dは高感度で電流の向きだけわかればよく,値はわからなくてもよい。バランスがとれたら,そのときのR3/R4と標準抵抗R2との積がR1の値である。感度よく測定をするにはR1~R4の値がだいたい同じ程度であることが望ましい。
ホイートストンブリッジは抵抗の精密測定以外にも,標準抵抗器や標準電池,または他の標準電圧発生装置と組み合わせて,電圧や電流の精密測定にも応用されている。
執筆者:曾根 悟
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「ホイートストンブリッジ」の意味・わかりやすい解説
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ホイートストン・ブリッジ
Wheatstone bridge
抵抗の測定に用いられるブリッジ回路。1833年に S.クリスティが発明したものを,1843年イギリスの物理学者 C.ホイートストンが改良実用化した。4点を a,b,c,dとするひし形回路において cd間に電池 E,ab間に検流計 Gを接続する。また,ac間に R,cb間に P,bd間に Q,da間に Sという抵抗を置く。抵抗の値を適当に選ぶと,検流計の電流をゼロにすることができ,このとき RQ=SP が成立するので,P,Q,S の 3個の抵抗値が既知であれば,未知抵抗 R は,R=(P/Q)S から求めることができる。中抵抗の測定に用いられる。
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世界大百科事典(旧版)内のホイートストンブリッジの言及
【電気計測】より
…
[インピーダンス測定]
抵抗の簡易測定にはテスター,抵抗計が用いられ,また電圧計と電流計を用いて電圧/電流の比として抵抗を求める方法がある。精密測定法としては,電位差計による二つの抵抗比較で,ホイートストンブリッジ,ケルビンダブルブリッジ,電流比較形ブリッジが用いられる。ホイートストンブリッジは図1に示すように4個の抵抗からなり,検出器Gが0を指示するようにAを調節すれば未知抵抗Xは,X=SA/Bとして求められる。…
※「ホイートストンブリッジ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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