デジタル大辞泉 「ボストーク湖」の意味・読み・例文・類語 ボストーク‐こ【ボストーク湖】 《Lake Vostok》南極大陸にある氷底湖。ロシアのボストーク基地の氷床下約4000メートルに位置する。音波やレーダーを使った観測により、長さ240キロメートル、幅50キロメートル、深さ500メートルで世界最大の氷底湖であることが確認された。1998年に3600メートル以上の氷床コアの掘削に成功。湖水汚染のおそれがあるため長らく調査が中断されたが、2012年に3769メートルまで掘削し、湖水サンプルを採取。約1500万年にわたって地上と隔絶された極限環境における、バクテリアや多細胞生物の遺伝子の断片の調査が進められている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボストーク湖」の意味・わかりやすい解説 ボストーク湖ボストークこLake Vostok 南極大陸にあるロシアのボストーク基地(南緯 78°28′,東経 106°48′)付近の氷床下にある巨大な湖。1964年に行なわれた人工地震のデータをもとに 1993年,ロシアとイギリスの研究者が再検討し,存在が確実なものとなった。さらに 1996年氷の厚さを測定した結果,湖の形状も判明した。2010年の調査で,湖は厚さ 3800mの氷床の下に 1万5500km2の面積で広がっており,水深は平均 800m,最深部で 1050m以上となっていることがわかった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by