ボストーク(英語表記)Vostok

翻訳|Vostok

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボストーク」の意味・わかりやすい解説

ボストーク
Vostok

ソ連の1人乗り衛星船。ボストークは「東方」の意味。1号は,1961年4月 12日午前9時7分 (モスクワ時間) ,Y. A.ガガーリンを乗せ,バイコヌール基地より打上げられ,近地点 180km,遠地点 327kmの軌道を1時間 48分で1周し,ボルガ河畔のサラトフ南東 100kmの地点にパラシュート降下,史上初めての宇宙飛行に成功した。ボストークのカプセルは直径 2.3mの球体で,重さ約 4.7t,後尾に円筒形のエンジン部分が接続している。 G. S.チトフを乗せた2号は,61年8月6日打上げられ,地球を 17周,25時間 11分の飛行に成功した。その後 A. G.ニコラエフの3号 (地球 64周) ,P.ポポビッチの4号 (48周) ,V. F.ブイコフスキーの5号 (81周) が飛び,最後に世界最初の女性宇宙飛行士 V. V.テレシコワの6号が飛んだ。6号は,63年6月 16日に打上げられ,5号と編隊飛行を行い,地球を 48周して帰還し,プロジェクトは終了した。

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