ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボルジェーゼ」の意味・わかりやすい解説
ボルジェーゼ
Borgese, Giuseppe Antonio
[没]1952.12.4. フィエゾーレ
イタリアの小説家,評論家。フィレンツェ大学の卒業論文『イタリア・ロマン主義批評史』 Storia della critica romantica in Italia (1905) がクローチェの推薦で出版され,『レオナルド』『ヌオーバ・アントロジーア』などの雑誌に評論を発表。クローチェ美学の命題を受入れながらも,作品評価の決定方法において対立し,クローチェと決別。ファシズム批判を行い,1931年にアメリカに渡って,シカゴ大学教授となり,38年には市民権を得た。主著『ゴリアテ』 Goliath,the March of Fascism (37) ,『人生と書物』 La vita e il libro (3巻,10~13) ,『ルベ』 Rubé (21) ,『生者と死者』I vivi e i morti (23) 。
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