ボージュラ ぼーじゅら Claude Favre, baron de Pérouges, seigneur de Vaugelas (1585―1650)
フランスの文法家。当時のラテン語を規範としたフランス語文法を離れ、宮廷、上流社会(とくにランブイエ夫人のサロン)で話されている、よいフランス語を観察、記述し、それを規範とすることを提唱した。主著『フランス語覚え書』Les Remarques sur la langue française(1647)は、長い間、「よいフランス語」の規準をなすものとして尊ばれた。アカデミー会員。
[生]1585.1.6. メクシミュー [没]1650.2. パリ フランスの文法学者。アカデミー・フランセーズの創立会員の一人で,アカデミー辞典の編纂にたずさわる一方,1647年フランス語を純化する目的で『フランス語注意書』 Remarques sur la langue françaiseを刊行。言語の世界における唯一の王者は慣用で,正しい慣用とは,宮廷の最も健全な人々の話し言葉と,当時の最も健全な文筆家の書き言葉であると述べ,やがて古典主義文学の用語となる言語に規準を与えた。