デジタル大辞泉 「ポルトベロ」の意味・読み・例文・類語 ポルトベロ(Portobelo) パナマ北部の町。首都パナマの北約100キロメートル、パナマ地峡北部に位置し、大西洋に面する。スペイン植民地時代に建設され、銀の積出港として発展。海賊に対する防備のために建造された五つの要塞が残っており、1980年にサンロレンソ要塞と共に、「パナマのカリブ海沿岸の要塞群ポルトベロとサンロレンソ」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録。2012年、保存面での不備が懸念され、危機遺産リストに登録された。ポルトベーロ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポルトベロ」の意味・わかりやすい解説 ポルトベロPortobelo パナマ中部北岸の村。コロンの北東約 30kmにあり,カリブ海に面する。名前は「美しい港」の意で,1502年この地に停泊したコロンブスが命名。村は 1597年建設され,ペドロ湾を守る五つの要塞が築かれた。スペインと南アメリカの間の交易物資の積み替え港として,またその取り引きの中心地として発展。毎年開かれた定期市は内外に知られ,一時は新世界で最も繁華な港として栄えたため,しばしば海賊に襲撃されたが,要塞を強化して防衛にあたった。 18世紀スペインの物資輸送船団が廃止され,定期市も閉ざされると衰えはじめ,1850年代のパナマ横断鉄道の建設,20世紀初頭のパナマ運河の開通により,その北の入口に位置するコロンに中心が移り,ポルトベロは完全に衰微。歴史的な遺跡や建築物が多数保存され,観光客が多い。 1980年五つの要塞群が南西 60kmにあるサンロレンソ要塞とともに世界遺産の文化遺産に登録された。人口 3026 (1990推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by