マズーリ(その他表記)Mazury

デジタル大辞泉 「マズーリ」の意味・読み・例文・類語

マズーリ(Mazury)

ポーランド北東部の湖沼地帯ビスワ川ネマン川に挟まれた地域で、かつて氷床に覆われていた。運河で結ばれる大小無数の氷河湖が分布する。同国最大のシャニルドビー湖がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「マズーリ」の意味・わかりやすい解説

マズーリ
Mazury

ポーランド北東部,マズーリ湖沼地方を含む地域の名称。現在の行政区分ではオルシュティン,スバウキ,チェハヌフの3県にまたがる。この地方はかつて東プロイセンの一部で,ドイツ騎士修道会の進出により古くからドイツ文化の影響下にあった。地理的にはビスワ川中流右岸以東,ネマン川以西,ビスワ川支流のナレフ川以北の地域で,氷河堆積物がつくる丘陵の中に大小無数の氷河性湖沼群(マズーリ湖沼地方)がある。ポーランド最大のシニャルドビ湖(113.8km2)をはじめ,マムリ湖,ニェゴチン湖など2700を数えるという。第2次大戦後,ポーランド領となり,観光・保養・レクリエーション地域となっている。中心都市にオルシュティン,ギジツコ,エウク,ピシュ,スバウキなどがある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マズーリ」の意味・わかりやすい解説

マズーリ
まずーり
Mazury

ポーランド北東部の湖沼地帯。ほぼ北緯52度以北の中央低地は、かつて大陸氷河の氷の下にあった地帯で、氷河により運ばれた岩屑(がんせつ)の堆積(たいせき)したモレーン、その背後にせき止められてできた無数の氷河湖が交錯している。これらの湖沼は、ビスワ川以西のポメラニア湖沼地帯と以東のマズーリ(マズリア)湖沼地帯に分けられる。マズーリのシュニアルドビー湖はポーランド最大。大小の湖沼は運河によって結ばれている。

[三井嘉都夫]

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