マックイーン(その他表記)McQueen, Steve

デジタル大辞泉 「マックイーン」の意味・読み・例文・類語

マックイーン(Steve McQueen)

[1930~1980]米国映画俳優。アクターズスタジオなどで演技を学び、「傷だらけ栄光」で映画デビュー。「荒野の七人」「大脱走」などで人気を集め、主に1960年代から1970年代にかけて、アクションスターとして活躍した。他の出演作に「ブリット」「パピヨン」「タワーリング‐インフェルノ」など。スティーブ=マックイーン。

マックイーン(Alexander Mcqueen)

[1969~2010]英国の服飾デザイナー。1992年にブランドアレキサンダー‐マックイーン」を立ち上げてデビュー。ジバンシーのデザイナーに起用されるなど、ファッション界の第一線で活躍した。アレキサンダー=マックイーン。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マックイーン」の意味・わかりやすい解説

マックイーン
McQueen, Steve

[生]1930.3.24. アメリカ合衆国,インディアナインディアナポリス
[没]1980.11.7. メキシコ,シウダードフアレス
アメリカ合衆国の映画俳優。フルネーム Terence Stephen McQueen。1960~70年代,寡黙でストイックな一匹狼ヒーローを演じて人気を獲得した。さまざまな職を転々とし,海兵隊で 3年間兵役についたのち,1952年ニューヨークのネイバーフッド・プレイハウスで舞台に立ち始めた。『傷だらけの栄光』Somebody Up There Likes Me(1956)の端役で映画デビュー。SFホラー『マックイーンの絶対の危機(ピンチ)』The Blob(1958)で初めての主役を演じた。ジョン・スタージェス監督の西部劇『荒野の七人』The Magnificent Seven(1960)と『大脱走』The Great Escape(1963)でスターの座を手に入れる。『大脱走』では第2次世界大戦下のドイツ軍捕虜収容所からオートバイで逃亡をはかる連合軍兵士役を演じ,その後のイメージが決定づけられた。『砲艦サンパブロ』The Sand Pebbles(1966)で生涯唯一のアカデミー賞にノミネート。しかし最大のはまり役となったのは,『ブリット』Bullitt(1968)で演じた探偵役。実生活で趣味とするカーレースの腕前をいかし,サンフランシスコの街路で繰り広げられる有名なカーチェイスのシーンをスタントマンなしで演じきった。他の代表作に,『華麗なる賭け』The Thomas Crown Affair(1968),『ゲッタウェイ』The Getaway(1972),『タワーリング・インフェルノ』The Towering Inferno(1974)などがある。

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百科事典マイペディア 「マックイーン」の意味・わかりやすい解説

マックィーン

俳優。米国,インディアナ州生れ。《傷だらけの栄光》(1956年)で映画デビュー。テレビ・ドラマ《拳銃無宿》(1958年)で人気を得る。その後,黒澤明監督《七人の侍》(1954年)の翻案であるJ.スタージェス監督の《荒野の七人》(1960年)でスターとなった。目的達成のためにひたすら邁進する孤独なタフ・ガイ役を多く演じた。ほかに第2次大戦当時の脱走劇《大脱走》(1963年),P.イェーツ監督のサスペンス《ブリット》(1968年),S.ペキンパー監督《ゲッタウェイ》(1972年),脱獄囚を描く《パピヨン》(1973年),パニック映画《タワーリング・インフェルノ》(1974年)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マックイーン」の意味・わかりやすい解説

マックィーン
まっくぃーん
Steve McQueen
(1930―1980)

アメリカの映画俳優。インディアナ州インディアナポリスの不幸な家庭に生まれ、感化院からしばしば脱走、さまざまな職業についたのち舞台俳優を志した。テレビ・シリーズ『拳銃(けんじゅう)無宿』(1958~1961)で人気を得て、『荒野の七人』(1960)でアクション映画の第一人者となり、タフで命知らずの役に挑戦した。代表作は『大脱走』(1963)、『シンシナティ・キッド』(1965)、『華麗なる賭(か)け』(1968)、『ゲッタウェイ』(1972)など。

[日野康一 2018年9月19日]

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