マルチ・キャリア・パス

人材マネジメント用語集 「マルチ・キャリア・パス」の解説

マルチ・キャリア・パス

・multi-career path
従来の正社員を想定したキャリアパスのみでなく、多様な人材に対応した複数キャリアパス(複線型キャリアパス)を設定し人材の処遇、キャリアを実現していく仕組みのこと。
・外部労働市場や内部労働市場における人材の流動化が進み、中途採用者の増加だけでなく、契約社員、パートアルバイト、派遣社員等従来の基幹社員の範疇に属さない多様な雇用形態の発生を促している。この結果これまでの人事制度等で想定している昇進制度では処遇しにくい人材が増加している。この結果、企業としても多様化した人材を適切に処遇することでモチベートし、コア戦力として最大限活用することが必要になってきている。
・従って、雇用形態等にとらわれない、複数の昇進コースや昇進ルールを設定することによって、多様な人材を本人の能力や希望に沿って管理・処遇する制度を実現していく必要性が高まっている。

出典 (株)アクティブアンドカンパニー人材マネジメント用語集について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルチ・キャリア・パス」の意味・わかりやすい解説

マルチキャリア・パス
multi-career path

昇進の経路を複数にした制度。従来は,たとえば営業部門であればそれを専門にして経験を重ね,管理職に昇進する方法が採られていた。しかし今日では経営環境が流動化し,それに対応した柔軟な組織と,人材の多面的な能力の活用が必要とされている。そこで職歴においても,営業から企画へ,企画から総務へというように複数の専門分野を経験し,多方面の能力を開発するように図られている。そのためキャリア・パス (昇進経路) も多数の経路が準備されるようになった。

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