ムフタールの乱(読み)ムフタールのらん(英語表記)al-Mukhtār

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムフタールの乱」の意味・わかりやすい解説

ムフタールの乱
ムフタールのらん
al-Mukhtār

ウマイヤ朝時代にクーファを中心として起きたシーア派反乱。 685年ムフタール (622~687) は,第4代カリフ,アリーの子ムハンマド・イブヌル・ハナフィーヤイマームとし,みずからはその代理人と称してクーファで反乱を起した。このときは,シリアダマスカスにウマイヤ家のカリフがおり,アラビアメジナアブドゥッラー・イブヌッ・ズバイルがカリフと称していて,イラクのムフタールを合せて三大勢力が鼎立していた。 687年ムフタールはイブヌッ・ズバイルの弟ムスアブの率いるバスラ軍に敗れて戦死した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android