メードストン(その他表記)Maidstone

デジタル大辞泉 「メードストン」の意味・読み・例文・類語

メードストン(Maidstone)

英国イングランド南東部、ケント州の都市。ロンドンの南東約50キロメートル、メドウェー川沿いに位置する。肥沃な農業地帯にあり、商業都市として発展。16世紀にフランドル地方からの移住者により繊維工業が行われた。20世紀以降、製紙業が盛ん。ロマン主義の評論家ハズリットの生地。メードストーン。

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関連語 長谷川

改訂新版 世界大百科事典 「メードストン」の意味・わかりやすい解説

メードストン
Maidstone

イギリス,イングランド南東部,ケント州中部にある商業都市で州都地名は〈少女の石〉の意と解されている。人口13万9000(1993)。メドウェー川中流に位置し,肥沃な農業地帯の中心として穀物ホップが取引されるほか,製紙醸造,印刷,農業機械などの工業もみられる。ローマ時代の駐屯地跡もあるが,中世にはカンタベリー大司教に属し,宗教改革までは大司教の居館があった。1567年のフランドル人定住以後は羊毛,麻工業で栄えたが,しだいに製紙業に重点が移った。市内には14世紀の大司教の邸宅や,1549年設立のグラマー・スクール,1946年開設の馬車博物館がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メードストン」の意味・わかりやすい解説

メードストン
めーどすとん
Maidstone

イギリス、イングランド南東部、ケント県県都。人口13万8959(2001)。ロンドン東南東約50キロメートル、メドウェイ川の中流に臨む。「イングランドの菜園」と称される肥沃(ひよく)な農業地域を後背地とし、商業都市として発展した中世以来の地方都市。16世紀にオランダのフランドル地方から宗教亡命者が渡来し、彼らが始めた繊維工業が盛んであったが、20世紀に入ってからは製紙が主産業となっている。

[久保田武]

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