ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メーヤー」の意味・わかりやすい解説
メーヤー
Mayer, Maria Goeppert
[没]1972.2.20. カリフォルニア,サンディエゴ
ポーランド生れのアメリカの物理学者。ゲッティンゲン大学で学位を得たのち,アメリカの物理学者 J.E.メーヤーと結婚して 1930年渡米,33年帰化。ジョンズ・ホプキンズ大学准教授 (1933~39) ,コロンビア大学講師 (39~46) ,アルゴンヌ国立研究所研究員 (46~60) ,シカゴ大学員外教授 (46~59) を経て同大学教授 (59) ,カリフォルニア大学教授 (60) 。アメリカ科学アカデミー会員。コロンビア大学時代は原爆開発研究の一環としてウラン同位元素の分離研究を手がける。 47年特定の数の中性子と陽子から成る原子核が異常な安定性をもつことを突止め,49年それを原子核の殻模型によって説明した。 63年 J.H.D.イェンゼン,E.P.ウィグナーとともにノーベル物理学賞受賞。イェンゼンとの共著『原子核のシェル構造に関する基礎理論』 Elementary Theory of Nuclear Shell Structure (55) がある。
メーヤー
Mayer, Jacob Peter
[没]1992.12.9. イギリス,ストークポージズ
イギリスの政治学者。フランス政治思想史の研究者として知られる。主著に"Alexis de Tocqueville" (1939) ,"Political Thought in France" (49) がある。
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