モミリアーノ(読み)もみりあーの(英語表記)Attilio Momigliano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モミリアーノ」の意味・わかりやすい解説

モミリアーノ
Momigliano, Attilio

[生]1883. チェーバ,アレサンドリア
[没]1952. フィレンツェ
イタリア批評家。カタニヤ,ピサ,フィレンツェ各大学の教授を歴任クローチェ美学に基づき印象批評樹立。 20世紀前半の評論界の第一人者とされる。主著『イタリア文学史,その起源から現代まで』 Storia della letteratura italiana dalle origini ai nostri giorni (1935) ,『ダンテマンゾーニ,ベルガ』 Dante,Manzoni,Verga (44) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「モミリアーノ」の意味・わかりやすい解説

モミリアーノ
もみりあーの
Attilio Momigliano
(1883―1952)

イタリアの批評家。トリノ大学で文学を学び、実証主義的批評が優勢ななかで、作品の叙情性を強調する批評を行い、マンゾーニ、タッソなどの研究に優れた業績を残したが、ファシズムのユダヤ人迫害でフィレンツェ大学教壇を追われ、イタリア各地を転々とした。原典の言語学的分析や歴史的研究よりも、作者の人間性に肉迫し、ポエジーをくみ出そうとする手法のため、「印象主義的批評」ともいわれている。『マンゾーニ論』(1915)、『詩の研究』(1938)などが代表作。

[竹山博英]

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