百科事典マイペディア 「ゆすり場」の意味・わかりやすい解説 ゆすり場【ゆすりば】 歌舞伎の類型的な場面の一つ。主役の悪党が,だれかに因縁をつけ金品をねだる筋を中心にした場面のこと。ゆする人物の音楽的なせりふ,律動的な姿態,一種の退廃的なムードが見どころで,江戸末期の世話物には多く登場した。《切られ与三》の玄冶店(げんやだな)(源氏店),《白浪五人男》の浜松屋など。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゆすり場」の意味・わかりやすい解説 ゆすり場ゆすりば 歌舞伎の,おもに世話物における演出または場面の一つ。人の弱みを握って,それを種に金品を強引にねだる場面。幕末の世話物に多い演出で,ゆすり場の主人公の多くは,七五調にのり,縁語や懸詞 (かけことば) の多いせりふを述べる。『弁天小僧』の浜松屋,『切られ与三』の「玄冶店」 (初演では「源氏店」) などはその代表。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by