ラチチュード(その他表記)latitude

翻訳|latitude

デジタル大辞泉 「ラチチュード」の意味・読み・例文・類語

ラチチュード(latitude)

許容度の意。「ラティテュード」とも》フィルム印画紙デジタルカメライメージセンサーの適正露光より少々の過不足があっても、補正して画像を得ることのできる露光許容範囲。この範囲を超えて明るい部分は白飛びを、暗い部分は黒潰れを起こす。一般にデジタルカメラ反転フィルムはラチチュードが狭く、ネガフィルムモノクロフィルムは広い。

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精選版 日本国語大辞典 「ラチチュード」の意味・読み・例文・類語

ラチチュード

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] latitude ) フィルムや印画紙が、適正露光を中心にある露出の過不足に対してカバーできる幅のこと。露出寛容度

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改訂新版 世界大百科事典 「ラチチュード」の意味・わかりやすい解説

ラチチュード
latitude

寛容度ともいう。写真撮影において被写体明暗スケールを写真画像の濃淡として表すことができる光量比の範囲をいう。写真撮影でフィルムに与えた光量と,フィルムを現像して得る画像の写真濃度との関係は図のような特性曲線で示される。光量はこの図の横軸に対数で目盛って示してある。撮影に使える光量範囲は特性曲線の足から肩までで,これを全露光域といい,この範囲を全域ラチチュードという。特性曲線の直線部分に対応する光量の範囲をラチチュードという。写真フィルムの中で一般撮影用ネガフィルムはラチチュードが広く設計されており,プリント用フィルムや複写用フィルムなど画像コントラストの高いフィルム,反転フィルムなどはラチチュードが狭い。カラーフィルムの場合も同じでカラーネガフィルムはラチチュードが広いが,カラー反転フィルムはラチチュードが狭く,適正露光を与えないと調子や色の再現が不十分になる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラチチュード」の意味・わかりやすい解説

ラチチュード
latitude

写真撮影に際し,被写体の明暗を写真画像の正常な濃淡として表すことのできる範囲,すなわち露出不足(露出アンダー)や露出過度(露出オーバー)にならない範囲のこと。露出寛容度ともいう。写真特性曲線の露光域が大きいほど,また被写体の明暗比(コントラスト)が小さいほど広くなる。デジタル写真ではほとんど用いられず,再現できる明るさの範囲をダイナミックレンジと呼んでいる。

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百科事典マイペディア 「ラチチュード」の意味・わかりやすい解説

ラチチュード

露光寛容度〉とも。露光不足にならない最小露光量から,露光過度にならない最大露光量までの範囲。写真特性曲線(ガンマ)の直線部分の横軸への投影。一般に感光度の高いフィルムほどラチチュードが狭い。

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カメラマン写真用語辞典 「ラチチュード」の解説

ラチチュード

 和訳すれば露出寛容度。美しい写真を撮影するには厳密には標準露出が望ましいが、オーバーやアンダーでも許せる範囲があり、この標準露出になる許容範囲のことを言う。モノクロやカラーのネガフィルムでは、ラチチュードがかなり広いので標準露出を得やすいが、カラーリバーサルフィルムはラチチュードが非常に狭いので、標準露出を得るのは難しくなる。

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