ラメ(読み)らめ(英語表記)lamé フランス語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラメ」の意味・わかりやすい解説

ラメ(Gabriel Lamé)
らめ
Gabriel Lamé
(1795―1870)

フランスの数学者、物理学者。トゥールに生まれる。1817年パリの理工科大学校(エコール・ポリテクニク)を卒業後、鉱山学を学び、1820年からロシアのペテルブルグ(現、サンクト・ペテルブルグ)の専門学校で数学、物理、化学を教えた。1832年帰国後、理工科大学校物理学教授。1851年よりパリ大学数学教授。熱伝導弾性についての応用数学的研究を行い、楕円(だえん)体の温度平衡の問題を解くためのラメ関数を導入し、1852年には弾性定数一種としてラメ定数をみいだした。

[田中國昭]


ラメ(糸)
らめ
lamé フランス語

本来、ラメ糸は金箔(きんぱく)・銀箔を混入した撚糸(よりいと)を意味したが、現在では、和紙またはポリエステルフィルム上に、アルミニウムを真空蒸着させた、細い糸状に切った平糸(ひらいと)をいう場合が多い。きらきら輝くラメ糸は紋織物編物に使われ、またインテリア用品や装飾品としても使われる。

並木 覚]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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