日本大百科全書(ニッポニカ) 「りそなグループ」の意味・わかりやすい解説
りそなグループ
りそなぐるーぷ
りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行を中核とする金融グループ。総資産約40兆円(2008年3月時点)で、みずほ、三井住友、三菱UFJの三大グループに次いで第4位の位置にある。グループ各社は持株会社りそなホールディングスの傘下にある。2001年(平成13)12月、大和、近畿大阪、奈良の3行によって金融持株会社「大和銀ホールディングス」が設立され、新しい金融グループが誕生した。2002年3月には、あさひ銀行がグループに参加、また大和銀行の年金・法人信託部門を分社化し、大和銀信託銀行が設立された。同年10月1日に大和銀ホールディングスは「りそなホールディングス」と改称した。同時に、あさひ信託銀行が大和銀信託銀行と大和銀行の両行の統合、15日には大和銀信託銀行がりそな信託銀行と改称した。
2003年3月には大和銀行とあさひ銀行が分割・合併し、りそな銀行と埼玉りそな銀行に再編された。しかし、同年5月、りそな銀行、りそなホールディングスは経営危機に陥り、りそな銀行は公的資金の注入を受けることが決定、経営再建に向け「特別支援行」として政府の管理下に置かれることとなった。事実上の国有化であるが、りそなホールディングスの上場は維持される。2006年1月に子会社のりそな銀行、奈良銀行の2行が合併、2009年4月にはりそな銀行とりそな信託銀行が合併した(いずれも存続会社はりそな銀行)。
なお「りそな」とは、ラテン語のresona(共鳴する、響きわたるという意味)からとられたもので、利用者・地域と「共鳴し、響き合う」ことを目ざし名づけられた。
[編集部]