イギリスのリンカーンシャー県の古都リンカーン市にあるイギリス・ゴシックの代表的教会堂。現在の建物は、11世紀に建立され聖母マリアに献堂されたノルマン・ロマネスク式の旧堂が倒壊したのち、12~13世紀に再建されたもので、西ファサードの下部には創建当時の遺構が残って、往時のノルマン様式を今日に伝えている。アーリー・イングリッシュ(初期イギリス式)とよばれる独自のゴシック様式を示すこの大建造物は、三廊式身廊、大小二つの翼廊、長大な内陣部から成り立つが、再建部分でもっとも古いのは東側翼廊と内陣部(1192~1200)で、西ファサード(1235以後)を含むほかの大部分は1208~80年に落成し、西ファサード背後の双塔の完成は1307~1411年であった。イギリス・ゴシックの特徴は西ファサードにもっともよく示され、ノルマンの名残(なごり)をとどめる双塔を背にした外観構成は画期的なものである。また、内陣部と身廊の天井にはきわめて装飾的なボールトの手法がみられ、クレージーボールトとよばれている。
[濱谷勝也]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
立春から数えて 88日目で,現行暦では5月2日頃にあたる。八十八夜を過ぎればもはや晩霜も終りになるので,農家ではこれを種まきや茶摘み,その他の農作業開始の基準としている。日本では明暦3 (1657) ...