日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロナルズ」の意味・わかりやすい解説 ロナルズろなるずFrancis Ronalds(1788―1873) イギリスの通信技術者。18世紀後半から電流を利用する有線電信の試みが盛んになるが、その開拓者の一人である。彼の電信機は、電源にライデン瓶を用い、受信・発信の両側でアルファベットを記した文字盤を同周期で回転させ、送信側で送信したい文字が所定の位置にきたとき、ライデン瓶を短絡させて電流を流し、受信側の検電気の振れから受信側が文字を読み取るもので、1816年に約12キロメートル隔てて通信に成功した。気象観測技術でもいくつかの貢献がある。[渡辺 伸][参照項目] | 通信 | ライデン瓶 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「ロナルズ」の意味・わかりやすい解説 ロナルズFrancis Ronalds生没年:1788-1873 イギリスの電信・気象技術者。ロンドンに生まれる。1816年自宅の庭に10マイルの電線を敷き,有線電信による通信実験に成功,実用的電信技術確立の先駆となった。43年英国科学振興協会の気象台の名誉所長となり,45年写真式の連続自動気象表示装置を開発。この装置は多くの気象観測所で採用された。このほか,気象観測用のたこ(凧)の高度を一定に保つ方法の発明(1847)などがある。執筆者:古川 安 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by