ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワイストゥーム」の意味・わかりやすい解説 ワイストゥームWeistum 中世ドイツの裁判集会で,慣習法に通じた参審員 (判決発見人) が,質問に答える形で行う法判告,もしくはその判告を記した文書のこと。狭義では,農村の荘園法にかかわるそれをさし,13世紀以後に記録されるようになった。ヤーコプ・グリム (→グリム兄弟 ) はこの膨大な村法を7巻に集録し,編纂した。中世後期のドイツ村落における農民の権利状態を知るうえでの重要な史料として用いられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報