アア溶岩(読み)アアようがん(英語表記)aa lava

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「アア溶岩」の解説

アア溶岩
アアようがん
aa lava

玄武岩―安山岩質の溶岩の表面形態の一つ。マウナロア山やキラウエア山など,火山活動が活発なハワイ島に多く見られ,名称もハワイ語に由来する。アア溶岩の表面は粗く,ごつごつとしたコークス状の岩片がころがっている。溶岩流クリンカー(小岩塊)に覆われ,幅 8~15mの狭い川となって比較的ゆっくり進む。同じくハワイで見られる,玄武岩質で表面がなめらかなパホイホイ溶岩が低温化し,粘性を得ると,アア溶岩に変化することがある。しかしアア溶岩からパホイホイ溶岩に変わることはほとんどない。またアア溶岩がさらに低温化・高粘性化すると安山岩質の塊状溶岩となる。アア溶岩は伊豆大島の三原山三宅島岩手山の焼走り熔岩流(国指定特別天然記念物)など日本でも多く見られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア「アア溶岩」の解説

アア溶岩【アアようがん】

粘性の小さい玄武岩質溶岩が噴出して固まるとき,表面に鉱滓(こうさい)やコークスを敷きつめたような模様ができる場合がある。これを鉱滓状溶岩またはアア溶岩という。ハワイでこれをa-a lavaと呼ぶのに由来。大島三原山の溶岩はその例。
→関連項目溶岩

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル大辞泉「アア溶岩」の解説

アア‐ようがん【アア溶岩】

aa lava》地表に噴出したマグマが冷えて固まったとき、表面がとげとげしくがさついた構造となる溶岩。粘性が高く、変形速度が小さい場合に生成される。鉱滓状(こうさいじょう)溶岩。→パホイホイ溶岩

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のアア溶岩の言及

【溶岩流】より

…また直径数cmくらいの多量の団塊clinkerが表面を覆ってしまう場合が多い。アア溶岩の表面はこのため,多孔質で砕けやすく,気泡は楕円形や変形したものが多い。しかし中心部は高温で連続した液状部があり,溶岩流全体の前進は,中心部の流動によって支配される。…

※「アア溶岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

グレコローマンスタイル

アマチュアのレスリング競技形式の一種。競技者は腰から下の攻防を禁じられており,上半身の攻防のみで戦う。ヨーロッパで発生したのでヨーロッパ型レスリングとも呼ぶ。古代ギリシア時代から行なわれていた型が受け...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android