アア溶岩(読み)アアヨウガン

デジタル大辞泉 「アア溶岩」の意味・読み・例文・類語

アア‐ようがん【アア溶岩】

aa lava地表に噴出したマグマが冷えて固まったとき、表面がとげとげしくがさついた構造となる溶岩粘性が高く、変形速度が小さい場合に生成される。鉱滓状こうさいじょう溶岩。→パホイホイ溶岩

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百科事典マイペディア 「アア溶岩」の意味・わかりやすい解説

アア溶岩【アアようがん】

粘性の小さい玄武岩質溶岩が噴出して固まるとき,表面に鉱滓(こうさい)やコークスを敷きつめたような模様ができる場合がある。これを鉱滓状溶岩またはアア溶岩という。ハワイでこれをa-a lavaと呼ぶのに由来。大島三原山の溶岩はその例。
→関連項目溶岩

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岩石学辞典 「アア溶岩」の解説

アア熔岩

表面が粗くスコリアの塊からなる熔岩ハワイ語に由来する名称である[Haskell : 1859, Dutton : 1884].→塊状熔岩

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世界大百科事典(旧版)内のアア溶岩の言及

【溶岩流】より

…また直径数cmくらいの多量の団塊clinkerが表面を覆ってしまう場合が多い。アア溶岩の表面はこのため,多孔質で砕けやすく,気泡は楕円形や変形したものが多い。しかし中心部は高温で連続した液状部があり,溶岩流全体の前進は,中心部の流動によって支配される。…

※「アア溶岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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