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三原山 みはらやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三原山
みはらやま

東京都南部,伊豆諸島大島の大半を占める複式活火山(→複式火山)。最高点は三原新山(758m)。富士火山帯に属し,玄武岩質の安山岩からなり,40あまりの寄生火山がある。狭義の三原山は外輪山に囲まれた直径 3~4kmのカルデラ内にある円錐状の中央火口丘をいう。有史以来大噴火の記録が多く,近世以降も天文21(1552)年,元禄3(1690)年,安永6(1777)~7年,1951年に大爆発があった。1986年11月15日,1974年の小噴火以来 12年ぶりに噴火が始まった。噴火は 11月20日まで断続的に続き,深さ 300mの火口は溶岩で埋まり,あふれ出た溶岩はカルデラ床に流出した。11月21日にはカルデラ床に割れ目噴火が生じ,続いて外輪山斜面でも発生した。カルデラ外での噴火は 15世紀以降初めてであり,島民が島外避難する事態となった。翌 1987年11月,再噴火に伴って火口に陥没が生じた。この噴火の噴出物総量は約 7000万tで,1951年の噴出量をやや上回った。古くから噴火は御神火(ごじんか)と呼ばれ,仰がれてきた。火口底の溶岩が夜空にはえる「お映え」の現象や,立ち上る噴煙が多くの観光客を集める。

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デジタル大辞泉の解説

みはら‐やま【三原山】

東京都、伊豆諸島大島にある複式成層火山。標高758メートル。噴煙などは御神火(ごじんか)とよばれる。昭和61年(1986)に大噴火。

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百科事典マイペディアの解説

三原山【みはらやま】

東京都伊豆諸島,大島にある三重式活火山。狭義には中央火口丘をさす。噴火口の南にある三原新山が最高峰で764m。寄生火山は北西から南東に並び,ヒクボ,波浮の爆裂火口がある。
→関連項目大島[町]ストロンボリ式噴火

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世界大百科事典 第2版の解説

みはらやま【三原山】

東京都,伊豆諸島の大島中央部にある火山。標高754m。大島全体が玄武岩質の二重式成層火山で,三原山はそのカルデラ内に生じた後カルデラ丘にあたる複成スコリア丘である。カルデラ形成後,安永噴火(1777‐78)までに十数回の噴火を記録し,降下スコリア,火山灰,溶岩流などの噴出物が島を広く覆っている。現在の三原山の山体は最後の安永噴火によってできたもので,以後の中小規模の噴火はいずれも三原山火口内で生じたが,1950‐51年の中噴火では火口からカルデラ床へ溶岩が流出した。

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大辞林 第三版の解説

みはらやま【三原山】

伊豆七島の大島にある複式成層火山。海抜764メートル。富士火山帯中最も活動の活発な火山で、絶えることのない噴煙は御神火ごじんかとして仰がれる。1986年(昭和61)、87年にも大噴火。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔東京都〕三原山(みはらやま)


東京都伊豆(いず)諸島北端の伊豆大島(おおしま)を形成する複式成層火山。最高点は中央火口丘の三原新山で標高758m。富士箱根伊豆国立公園に属す。史上しばしば噴火活動を繰り返した。1986年(昭和61)には火口噴火に続いて北側の火口原および外輪山腹で大規模な割れ目噴火が発生。溶岩流が北西の元町(もとまち)地区近くまで達し、全島民が島外避難を余儀なくされた。絶えることのない噴煙は大島のシンボルで、外輪山の御神火(ごじんか)茶屋まで自動車道が通じる。大島温泉がわく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三原山
みはらやま

伊豆諸島の大島(おおしま)(東京都大島支庁大島町)の大部分を占める二重式の大島火山の中央火口丘(758メートル)。三原新山、内輪山ともいう。大島火山は玄武岩質の活火山で、過去一万数千年間は、平均約150年間隔で大噴火を反復してきたが、直径3~4キロメートルの東方に開くカルデラは、5~6世紀ごろの2回の大噴火に伴って形成され、現在の中央火口丘・三原山の山体は、最後の1777~1779年(安永6~8)大噴火で生じた。以後の諸噴火は三原火口内でおきたが、1986年(昭和61)11月には、同火口やカルデラ床のほか、北側外輪山でも割れ目噴火した。溶岩流が集落に迫り、強震が続発し、諸所で火山性らしい種々の異常現象が認められたため、ほぼ全島民約1万人が、約1か月間、島外に避難した。カルデラ外での噴火は1421年(応永28)大噴火以来である。この火山はストロンボリ式(小爆発を間欠的に反復)ないしハワイ式(溶岩が噴泉をなして流出)の噴火をよくするが、大噴火は激烈なスコリア(岩滓(がんさい))噴出、溶岩流出、長期にわたる断続的火山灰噴出が順次展開され、溶岩流が海に達したことが多い。中噴火は平均三十数年おきにおき、通例、溶岩流はカルデラ内にとどまった。1986年噴火の噴出物総量は約6000万トンで、1950~1951年の中噴火程度だったが、当分、火山活動の推移はとくに警戒を要する。1987年、1988年、1990年にも小噴出した。径約800メートルの三原火口内の径約400メートルの火孔は、静穏期には深さ約500メートルにもなるが、活動期には浅くなり、火山活動長期予測に役だつ。島の最高峰は、1986年に三原火口内にできた噴石丘であるが、その崩壊や次の噴火などで、火口内の地形は変動する。
 三原山の噴火は御神火(ごじんか)と仰がれ、絶えることのない噴煙は大島のシンボルで、観光客が多いが、1957年には噴石で死者1、傷者53を出した。伊豆大島火山防災連絡事務所が常時火山観測をしており、東大地震研究所の火山観測所もある。富士箱根伊豆国立公園に属し、カルデラ縁までバスの便がある。なお、1933年(昭和8)2月、東京の一女学生の前記火孔への投身自殺が新聞で大々的に報じられたのをきっかけに、半年間に129人(うち女性12人)もの自殺者があり、その大半が18歳から25歳までの青年男女だったため、一躍、自殺の名所にされ、自殺者が後を絶たなかったが、第二次世界大戦から戦後にかけてようやく自殺者はまれになった。[諏訪 彰]
『地質調査所発行『特殊地質図26 伊豆大島火山1986年の噴火』(1987)』

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世界大百科事典内の三原山の言及

【大島】より

…人口9693(1995)。活火山三原山(758m)を最高点とする火山島である。北北東~南南西に長い紡錘形の島で,東部や北部の海岸は急崖をなす。…

【カルデラ】より

…山頂直下3~4kmに存在するマグマ溜り内部にあったマグマの一部が側方に流出するため天井部が陥没するもので,溶岩は必ずしも山頂火口から流出する必要はない。たとえば伊豆大島では,約1300年前に起こった大噴火により大島火山の山頂部が陥没し,5km×4km,深さ300m以上のまゆ形のカルデラを生じている(なお,その後の噴火によってカルデラ底は溶岩で埋められ,中央火口丘の三原山が成長した)。(b)じょうご形カルデラ 軽石や火山灰の大規模な噴火に伴って火口周辺が陥没して生じる。…

※「三原山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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