菅江真澄は「溢(あふ)れる」の意の東北方言「あぐる」の名詞形であるとして、「信濃、越後、出羽、陸奥などに、あぐりといへる女房の名あり。そは女子あまた産(もち)て女子に飽く〈秋田津軽詞に溢る事をあくるといへり〉てふ意をもてしかいへり。かくてあぐりこと末なる女子を名づくれば、こたびは必ず男子生めりといふためしありけるとなん」〔しののはぐさ〕と言い、また喜田貞吉は「あまり」の意の転じた語〔あぐりといふ名、あぐりという姓〕という。
(田端泰子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報