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アコニット酸 アコニットさんaconitic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アコニット酸
アコニットさん
aconitic acid

化学式は C6H6O6プロピレン-1,2,3-トリカルボン酸ともいう。普通トランス形をとる。シス形はトリカルボン酸サイクルの一員でクエン酸-イソクエン酸の異性化中間体として重要な化合物である。トリカブト属の植物や,トクサ,サトウキビ,テンサイなどの植物および糖蜜に含まれる。工業的にはクエン酸の硫酸による脱水で得られる。 194~195℃で分解する葉片状晶。水に可溶,エーテルに難溶。水と 180℃に熱すると,イタコン酸と二酸化炭素に分解するので,イタコン酸製造の原料となる。ブナゴムやプラスチックの可塑剤として利用される。

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栄養・生化学辞典の解説

アコニット酸

 C6H6O6 (mw174.11).

cis型はTCAサイクルのクエン酸→イソクエン酸の代謝過程の中間体である

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世界大百科事典 第2版の解説

アコニットさん【アコニット酸 aconitic acid】

低分子生体物質の一種。2種の立体異性体,シス型,トランス型がある。生理的に重要なのは,比較的不安定なシス‐アコニット酸で,クエン酸回路の酵素であるアコニターゼの作用により,クエン酸およびイソクエン酸から可逆的に生成する。梅酢の表面に発育する糸状菌Aspergillus itaconicusはイタコン酸発酵により,シス‐アコニット酸からイタコン酸を大量につくる。一方トランス型は安定で,トリカブト属Aconitumやトクサ,サトウキビ,テンサイなどの植物に含まれる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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