アジアゾウ(読み)あじあぞう(その他表記)Asian elephant

共同通信ニュース用語解説 「アジアゾウ」の解説

アジアゾウ

アジア最大の陸上生き物アフリカゾウよりやや小さい。生息地の消失ほか象牙や食肉目当ての密猟などによって絶滅が危ぶまれ、ワシントン条約が発効した1975年から国際取引は原則禁止されている。現在はインドや中国、マレーシアなど13カ国に推定5万頭が生息する。人との関わりが深く、飼育下で荷物運搬土木工事などに従事させられた個体も多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アジアゾウ」の意味・わかりやすい解説

アジアゾウ
あじあぞう
Asian elephant
[学] Elephas maximus

哺乳(ほにゅう)綱長鼻目ゾウ科の動物体長5.5~6.4メートル、体高2.5~3メートル、体重4000~5000キログラム。インド、スリランカミャンマースマトラ島、ボルネオ島北部の森林にすむ。

[齋藤 勝]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アジアゾウ」の意味・わかりやすい解説

アジアゾウ
Elephas maximus; Asian elephant

長鼻目ゾウ科。体長 5.5~6.4m (鼻を含む) ,体高 2.5~3m,体重約 5t。アフリカゾウより体は丸みを帯び,耳は小さい。鼻の先に指状突起が1本ある。雌の牙はあまり伸びない。 30頭ぐらいの群れをつくるが,リーダーは雌のことが多い。草,木の葉,果実などを食べる。妊娠期間は約 21ヵ月。新生児は体重約 90kg,肩高約 1m。インドゾウ,セイロンゾウ,マレーゾウ,スマトラゾウの4亜種が知られている。

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小学館の図鑑NEO[新版]動物 「アジアゾウ」の解説

アジアゾウ
学名:Elephas maximus

種名 / アジアゾウ
科名 / ゾウ科
解説 / 母親と子どもは10~40頭の群れをつくります。飼いならされ、木材を運ぶ作業などに使われます。
体長 / 5~6.4m/尾長1.2~1.5m/肩高2~3m
体重 / オス最大で5.4t、メス2~3t
食物 / 草や木の葉
分布 / インドと東南アジアの森林や草原
絶滅危惧種 / ☆

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世界大百科事典(旧版)内のアジアゾウの言及

【インドゾウ】より

…長鼻目ゾウ科(イラスト)。アジアゾウともいう。インド,アッサム,ミャンマー,マレーシア,スマトラ,スリランカに分布し,平地から山岳地帯までの草原,雨林,乾燥した森林など,多様な環境に生息する。…

【ゾウ(象)】より

…アフリカゾウ属Loxodonta(アフリカゾウ(イラスト)など),ナウマンゾウ属Palaeoloxodon(ナウマンゾウ,ナルバダゾウなど。ときに前属の異名とされる),アジアゾウ属Elephas(インドゾウ(イラスト),セレベスゾウなど),マンモス属Mammuthus(マンモス,テイオウマンモスなど)の4属があり,アフリカゾウ(マルミミゾウを含む)とアジアゾウだけが現生する。ゾウ亜科は中新世に現れたステゴドン科からアフリカで分かれ出たものと考えられ,鮮新世に姿を現している。…

※「アジアゾウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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