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アジア女性基金(読み)あじあじょせいききん(英語表記)Asian Women's Fund

知恵蔵の解説

アジア女性基金

正式名称は女性のためのアジア平和国民基金。第2次大戦中の日本政府・軍による、いわゆる従軍慰安婦問題解決のため、1995年7月に設置された。日本政府は個人に対して、首相の「おわびの手紙」と200万円の「償い金」の支給、さらに医療・福祉のため、韓国台湾オランダに300万円相当、フィリピンに120万円相当の支出を決めた。インドネシアの場合、同国政府が個人支給を認めなかったので、高齢者福祉施設を建設した。これまでにフィリピン、韓国、台湾の285人に約5億8000万円を支給しており、これにより、アジア女性基金の償い金支給事業は終了、2007年3月に解散した。

(宮崎繁樹 明治大学名誉教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アジア女性基金

慰安婦に「おわびと反省」を表した河野官房長官談話(93年)を受け、村山政権下の95年に基金が発足。政府は道義的責任を認め、首相のおわびの手紙とともに国民の寄付から償い金200万円、国費から医療・福祉支援として120万~300万円を支給する事業を、韓国、台湾などで実施した。韓国の運動団体などは、公式謝罪と補償を果たすべきだと反発。韓国で名乗り出た女性約240人のうち基金を受け取ったのは、約60人にとどまった。日本政府は、補償の問題は65年の日韓基本条約などで法的に解決済み、との立場だ。

(2013-08-04 朝日新聞 朝刊 3総合)

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デジタル大辞泉の解説

アジアじょせい‐ききん〔‐ヂヨセイ‐〕【アジア女性基金】

《「女性のためのアジア平和国民基金」の通称》第二次大戦中に従軍慰安婦として動員された女性に対する補償、および女性の名誉と尊厳に関わる今日的な問題の解決を目的として、平成7年(1995)に政府の決定により設立された財団法人。オランダ・フィリピン・韓国・インドネシア・台湾で償い金の支給や医療・福祉支援事業を実施。平成19年(2007)、基金事業の終了に伴い解散。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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